読書「派遣添乗員ヘトヘト日記」
派遣添乗員ヘトヘト日記 梅村達
「謝るのが仕事だよ」
添乗員自身がなげく“日雇い派遣"、ほとんど憂鬱、ときどき喜び
――生活と痛みのドキュメント――
わたしの町には、書店というものは一軒しかなくて、近所の中型スーパーにこじんまりと展開してる小型書店がある。
雑誌、漫画本、ベストセラー本や売れ筋の新刊。そして高齢者嗜好の健康本などが、きちきちと並べられている本屋さんである。
多くのことは望めないその書店において、わたしの鼻がひくひくする本に遭遇することは、今までほぼ100%無かったのだが、この本をそこで見つけて、100%を撤回することにします。
93%くらいにしよっか(笑)
旅の添乗員さん、その激務ったら想像を超えるだろうな、と思ったら、やっぱり想像をはるかに超えるらしい。
旅好きには添乗員という仕事は、一見魅力的。でも激務だってことも重々承知の上で、
怖いもの見たさでページを開く。
やっぱりかぁ。。。
わたしが、もし添乗員になったとしたら、まず二日目ぐらいで過敏性腸症候群(いわゆるお腹ピーピー)でダウンすること間違いないな。
(ストレスが全部、胃腸めがけて押し寄せるタイプ)
いやいや、ごくろうさまです、の気持ちいっぱいで読了。
この本が図書館にあったということも、ナイスなことだった。
著者の梅村さんというかたは、添乗員だから、トーゼンだけど、作家さんでもライターさんでもないのに、だ。
小さな書店で見つけた、名も無き人が書いた個人的な手記。
それがなぜか図書館の蔵書にあったこと。
偶然が二つ重なって読めたことはナイスな一件でした。