浮きの小箱

雑感を小箱に詰めていきます。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

読書「ライオンのおやつ」

ライオンのおやつ 小川糸 わたしはふつうに見えるけれど、実はへそ曲がりな気持ちを持っていて、小川糸さんが書くような、優しく温かな、赤ちゃんのおくるみのような小説は、「ふ~ん」くらいな気持ちで、実は実はなんとも思わない。(ここまでで「実は」が…

俳句、のようなもの「片陰」

片陰に入るあずきバー滴りて (かたかげに いるあずきバー したたりて) 季語は「片陰」。 午後の日ざしが建物や塀に影を作る夏の日。 少しでも日影を選びたいという気持ち。 俳句、いろんな方の俳句を詠んで学習しつつ、わたしの「俳句、のようなもの」のイ…

読書「わたしの美しい庭」

わたしの美しい庭 凪良ゆう 「流浪の月」に続き、凪良さん二冊目を読了したところ。 この小説の登場人物たち、「流浪~」のあの二人を、否応なく思い出させてくれるのは、効果的なのか? キャラクターが被るってことはあまり好ましいことではないのではない…

読書『セバット・ソング』

セバット・ソング 谷村志穂 谷村志穂さんは札幌生まれ。大学は北大農学部。 北海道を舞台の小説のリアリティー。 メイドイン北海道の人にしかない質感というかな。 そういうものを肌で感じながら、読むことができる数少ない作家さんである。 2017年刊行の「…

俳句、のようなもの 「六月」

雨だれは六月のこと書いており もう7月なんだけどね、 6月はこんな感じで過ぎていったかしら。 そういえば良いこともあった。確かに。 今年いちばんにゆったりした日々を送った6月だった。

読書『流浪の月』

流浪の月 凪良ゆう 2020年の本屋大賞受賞作品なので、面白くない訳がないのです。 わたしも三日で読了したという、ぐいぐいの小説でした。 ラスト、落ち着くところに落ち着いた二人。 衝撃的に突っ走ったストーリーだけに、ラストがシュルルと萎んだ感じがし…

読書『人生はどこでもドア』

人生はどこでもドア リヨンの14日間 稲垣えみ子 稲垣えみ子さんには、一度お会いしたことがある。 稲垣さんの小さなトークショーみたいなものを聞きに行って、階段の踊り場でバッタリお会いして、二言三言、お話させていただいてだけなのだが…。 稲垣さんは…